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洪水と共に歩む

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年間を通じてうちで最大のイベントであるゴボウトンネルの設置が、昨日で終わった。11月中の設置を今年も無事に果たした。全部で30棟。30棟を建てたのはこれまでに3度あるが、すべて研修生がいるときで、夫婦だけで30棟はこれが初めて。研修生がいない年は、ただでさえ終わり頃は歩くのがやっとで終われば必ず寝込むハメになるのに、今年は追い打ちで大豆収穫の内製化の試みと重なってしまって、絶対に地獄を見ると覚悟をしていた。だが拍子抜けするくらいに負担感なく終わってしまった。実に痛快の極みである。

こうなった要因は1にも2にも天候が良かったことである。トンネルの設置作業は、近年は省力化を極めてしまって作業自体は大したことはない。だから毎年苦労するのは連続日で実施するからであって、作業日間隔を空ければ何ということではないはずだ」という仮説が私にはあった。しかし11月というのは天候がそれほど良くなく、作業可能日が限られている。だから例年は可能日にはほぼ設置作業をする羽目になり、連続日での作業が避けられなかった。

それが今年は天候がよく作業可能日が実に多い。間に大豆収穫を挟みながら、適度に間隔を開けて進めることができた。

そして3番目の要因が、子供らがみんな元気だったということ。特に下2人は保育園からしばしばいろいろな病気をもらってくる。そのたびに女房なり私なりが自宅で拘束されるわけだが、今回はそれがまったくなかった。10月29日にこう書いている。『私が病気や負傷をせずに、家族も元気で、機械などに大きなトラブルがなく、天気にも恵まれたなら、計算上はいけるのだ。』

ということで単に運が良かったというだけで、来年以降はこう上手くは行かない。しかし私がゴチャゴチャと分析しこれまでに試行錯誤していることは、すべて夫婦だけでやる場合の想定であって、研修生がいる時は女房が帰った後の作業も担ってもらうから連続日でやっても負担感はまったくない。スタッフが入った後は鼻歌混じりで40棟を建てるつもりでいる。スタッフはラッキーだよな笑。

さて、草取りマラソンがすでに始まっている。といっても私はまだ全然やっていなくて女房ばかりだが、冬の最大のイベントであるこのマラソンさえやり切れば、14トンものゴボウが掘り上がることになる。もちろん洪水が来なければの話である。


by tanboya3 | 2018-11-30 21:56 | 作業・技術(ゴボウ)
一昨日の月曜日、長男が振替休日ということで急きょ山歩きに行ってきた。まさかこの11月繁忙の山場(!)であるが、いつも3歳、1歳の弟妹と一緒に行動させられる9歳の長男がそれなりの体験を得るためには、彼らが保育所に預けられている間を有効利用することが「この一手」なのである。

場所は、島根県(広島県)最高峰の「恐羅漢山(おそらかんざん)」。おそらくほとんどの島根県民が最高峰は三瓶山だと思っていて、この山のことを知らない。実際にとても地味な山で、私も20代の頃から登山口のある麓の二軒小屋集落には度々ドライブで訪れていたが、この山ときたらほとんど登山意欲を掻き立てない地味さなのである。これは見た目の風貌もそうであるのだが、おそらく山頂からの眺めは大したことがないし、私の足ならわずかに1時間程度で山頂まで行ける、それならまあまた登る機会があるだろう、と相手ににしてこなかったのだ。しかし息子にとっては、「最高峰」という響きが何とも言えないらしい。2つ返事で乗り気になった。

登山口から直登し、1時間余りで山頂に。島根県最高地点となる岩の上に乗ってご満悦の息子と私。
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今回は女房も一緒に。
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※この2枚目の写真に私は我慢ができなくなって、帰って息子に説教を。息子は写真ではしばしば人の期待を裏切るような写りをする。これは何だと、ちょっと考えろよと。珍しく伝わったのか、反省していた。

ついこないだまでの6年間というもの、我が家はこの3人だけだったというのに、久しぶりの3人水入らず。息子にとってもさり気なく楽しいひと時になったんじゃないか。

いつものように、お茶を沸かして、ラーメンを煮て、無風で穏やかな山頂を過ごす。しかしながら青空のない幾分寂しい天気。眺めもいまいちだろうと踏んでいたら、雲の上は意外とクリアーで、思いがけず見えた四国の「石鎚山」の雄姿にはみんなで興奮。息子は8月に登ったばかりだし。上の写真は携帯で撮ったものだが、カメラを忘れたのが至極残念であった。

下りは峠コースを取る。初冬のブナ林をどこまでも穏やかに下って行った。振り返って終始しっかり管理されて気持ちの良いコースであった。これはいい、もう少しして下の子らを連れてくるにはぴったりだな、と夫婦で話している。

このたびは出発から下山まで、誰1人として会うことはなかった。いくら3連休明けの月曜日だといっても、そして地味な山だといっても、曲がりなりにも島根県最高峰はともかく、広島県最高峰なんだから、そういう箔に釣られて登りに来る人もいないのかと。おかげで静かな山旅となったのではあるが。

by tanboya3 | 2018-11-28 21:55 | 家族

トンネル内播種の有効性

参考になる人もいるだろうと思って書いておきたい。

一昨日、トンネルの中で播種機を押して懲りたことを書いた。実はトンネル内での播種は、トンネルが故に厄介な雑草対策に極めて有効な手段になり得るのである。

以下は10年くらい前だっただろうか、岡山の研修先の社長が自ら考えだした方法である。

畑の土がある程度湿っているときに、種を蒔かずに先にトンネルを建ててしまう。そしてトンネル内に透明ビニールを敷く。つまり太陽熱マルチ処理だ。秋は露地だと温度が上がらないから、トンネル内なら効果があるだろうという発想。そして然るべき時にビニールを剥いで種を蒔く。つまりトンネル内での播種作業だ。

ここで社長は考えた。ただ播種機を押すのでは辛いから、播種機を電動アシストにすればどうだろうかと。そして試行の結果それは十分現実的で、ついに春ニンジンの冬季のトンネル内の除草作業が大幅に省力化したのだ。

これを聞いて、当然ゴボウトンネルに使えないかと考えた。しかし理由は割愛するが、トータルに考えて実施には二の足を踏んでいる。が、再考の余地が無くはない。

(一斉に噴き出した草と除草作業・2013年1月)
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by tanboya3 | 2018-11-25 21:53 | 作業・技術(ゴボウ)
先ほど、今年の大豆予約の案内をアップした。左の「ネット販売」からご利用いただきたい。

度々書いて来たように、今年から収穫以後を自前でやることになった関係で、昨年までと比べ締め切りが3週間程度早く、12月7日にしている。例年必ずおられるのだが、うっかりされないようにお願いしたい。

今年販売するのは、自然栽培転換後、大豆連作5年目、種は自家採り3年目もの。渡地区で栽培したものだが、ここは大豆が毎年良くできて、今年も1haで1800kgが取れた。しかし面白いのは(面白くないのは)、その中に1枚(0.1ha)ほど、なぜかどうにも大豆が育たない畑があって、ここは・・驚くなよ・・推定で10~20kg(!)程度しか毎年できない。5年前に良くできて以来、ずっとこうなのだ。今年はさらに早々と熟れてしまって、この1枚だけ早く刈ることもできないので放っておいたら、収穫時にはナケナシの莢がほとんど・・株によっては全部・・弾けてしまっていたという始末。もう明らかに栽培を止めた方がいいレベル。

今回は春先に一度深耕(30cm程度)するという些細な工夫をしてみたが、まったくどうにもならなかった。まあ0.1haだと思って惰性で作付しているが、止めるならダメもとで何とかしてみたい気もする。

気分的には堆肥をドカスカ撒いて、1年間は緑肥を栽培するということをやってみたいのだが、それだけ収穫を別にするということができない以上、それは無理。他の作物を栽培するというのはさらにハードルが高い。

ちなみにサラッサラの砂地。よくできる周囲の畑も同じくサラッサラ。土壌分析でもしてみるか。金もかかるし、どうせ無駄だと思ってやる気が起きない。

by tanboya3 | 2018-11-24 21:52 | 作業・技術(大豆)

初めての大豆収穫

大豆の収穫を開始。まずは自然栽培大豆連作9年目の圃場。よくできている。
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初めての自前収穫。初めての大豆用コンバイン。刈り遅れのせいが大きいのだろうが、収穫ロスが凄まじい。次の写真のようにすでにかなりの莢がが弾けてしまっているので、刈刃のところでコンバインに乗らずに落ちていく。委託していれば見なくていい光景。精神的に良くないぞ、これは。
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この1枚だけならもっと早く刈れたんだが、乾燥機の「最低張り込み」を気にして他が熟れるのを待っていたからこうなった。​

他のトラブルも初めてのことだから何かとあるが、やってみて、本線をゴボウトンネル設置からこちらに移したい。そのためには注文した大豆袋よ、早く来てくれ。仮置きは初めの2日分くらいしか行けない。

by tanboya3 | 2018-11-15 21:49 | 作業・技術(大豆)

母の命日に改めて誓う

昨日は母の命日。死を防げなかった自分の不甲斐なさを悔やみながら、ゴボウトンネルを4棟立てた。

墓参りをどうするかと女房が言ってきたが、トンネルの日はタイトで終了が遅くなるし、また後日にすることにした。こうやって、どんなことだろうとタイミング優先(仕事優先・生き物優先)でやってきたのが私のここ10数年だ。

しかしながら牛や豚を飼っているわけではないのだから、いくら農薬などの便利な資材を使わない、マニュアル化しずらくタイミングのシビアなその場勝負の栽培方法だといっても、世間には上手くやっている農家だっているわけで、私だっていつまでもこんな生き方をするつもりはないのだ。14年前に今の農業をスタートし、11年前に女房という伴侶を得て、もう少し時間的にゆとりのある人生を、具体的にはまずは子育て期に間に合うようにと、一心不乱に経営を作ってきた。

そして間に合わせようとしたのは子育て期だけでなく、両親の終活期もあった。それが会社を両親から受け継いだときに私が母に暗に提示した約束でもあった。両親が築き上げた土木業経営に匹敵するような骨太の経営を必ず作るからと。そして必ず安心して老後を暮せるようにするからと。

時間的にゆとりのある生活は実は明日からでも送ることができる。不満のない程度まで作付けを縮小すればいいのだから。それが可能なレベルになったということでもある。しかしここで社会との関わりが問題となる。可能だからと単にマスターベーションで作付けを縮小できるようなポジションに、うちは既にない。それが「誇り」という何とも言い難い面倒な代ものに表されるし、母が私に対し抱いてくれていた気持ちとも密接である。

母は私をどう思っていたか。母の喪失感と共にある後悔の念は、常にこのことの疑義と隣り合わせであり、長く私を苦しめた。すると思わぬ出来事があった。7月災害の後に、母とプールで親しかったという見知らぬ方が、新聞で私の顔を見たと、そして私を励まそうとして電話をしてきてくれた。そして母が私のことをどう言っていたかを詳しく教えてくれた。そうだったかと。聞きながら涙が止まらなかった。

母は、現在小4であるうちの長男のこともとても心配していた。「タケちゃんを何とかしたげんさい。」もちろん私だってそのつもりである。そのためにももう少しゆとりが欲しい。せめて命日に墓参りが間違いなくできるくらいに。そして私にはまだ親父がいる。母への「約束」は果たせなくなったが、一級品の誇りとロマンも抱きつつ、極めて地味に経営の向上を続けていきたい。

by tanboya3 | 2018-11-14 21:48 | 生き方

自家消費米の色選がけ

天気がいまいちのため、久しぶりにお米の調整作業。

調整は基本全部終わっていて、米穀検査も終了し、すでに全量販売先が決っている。じゃあ何をやっているかというと、我が家や実家で食べるお米の色選(色彩選別機)がけだ。
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今年は米・大豆兼用の色選を導入したのだが、能率の高いものは買うのは無理だからそこそこのもの。それを速度重視でそれなりの高速で処理すると、はじかれたものの中にまともな粒がかなり多く混じってしまう。それを再選別して、自家用に当てることにしたわけ。

やってみて、これはまたかなりの手間がかかる。それなりにきれいにしたいから速度を落としてやっているが、30キロ1袋処理するのにおよそ40分かかる。(ちなみにはじかれるお米は1割強と通常より当然多め。)もっと遅くすればもっときれいになるが、これが気分的にも限界。現実にもこの色選を大豆で使うことになれば、それまでにお米は終らせておきたいし。

それにしても、一連のこの作業でどのくらいの電気を消費するのかと思えば気持ちも重くなる。電気代もだが、エネルギー自体の浪費を思わずにはいられない。

省エネのためにも、まあ今年は実態を掴むための年で、来年からはできるだけ効率よくやりたい。その頃にはスタッフがいるだろうから初回の本線をもう少し丁寧に(遅く)やって、今やっている再選別をもう少し短時間で終わらせるのが正解か。

そもそもこれまで通りライスセンターに委託するというのと比べてトータルではどうなのか、ということは考えない。外注作業の内製化は、雇用の安定化への重要なパーツである。

by tanboya3 | 2018-11-12 21:46 | 作業・技術(水稲)
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本線のゴボウトンネル設置作業の、休憩中の取りとめもないシーンである。

かつてに比べ驚異的な時短を果たしたとはいえ、近年は「飽き」も加わって体力的な負担は少なくない。最近気がついたことだが、意外に大きな負担は「やわらかい土の上を歩くこと」だ。常に砂浜を歩いていると考えてもらえばいい。50mのトンネルをあっちに行ったりこっちに行ったりするのだから、一日に歩く距離はかなりのものだ。農道に平行に面している場合は劇的に疲れの程度が変わる。そうでない場合はあらかじめ通路としてトラクターの轍を付けておくといいことに気がついた。

そしてくたびれ対策で一番いいのは、これはもう当たり前のことなのだが、設置作業を連日やらないこと。一昨日、昨日と続けてやったので今日は体が重い。理想は1日おき。大豆さえ熟れていてくれたら、毎日交互にやれば2つの本線作業が負担少なく進められたのに。しかし大豆がいまいち熟れないから、仕方がなくトンネル設置を進めることになっている。

さ、今日あたり緑肥でも蒔くか。でもすでに14時になろうかというところ。めっきり日が短くなって、何もかもはかどらないことだ。

by tanboya3 | 2018-11-07 21:45 | 作業・技術(ゴボウ)

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