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洪水と共に歩む

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この人生はやめられんね

うちの経営の主力である秋まきゴボウの作付け(トンネル設置)が終了した。来年7月の収穫へ向けてこれから管理をしていくことになる。目標収量12トン。決して無理でない数字。

昨夜は女房が準備をしてくれてささやかな打ち上げ。頂き物のボジョレを開けて乾杯。今年も何とかトンネルを終わらせたという充実感。もうどう表現していいかわからない。

その時々は苦行の連続だし、日々はロクでもないものだが、節目節目にこの上もない充実感や喜びが待っている。私の今の人生とはそういうものだ。10トンを超えるゴボウが、また多くの人に喜んで食べられていく(そしてそれは決して体を害さない)ことを考えるだけで、もう楽しくてならない。

先日、とある料理家さんからご自身の著書が数冊送られてきて、そこに「これまで出会った中で最高のゴボウだ」というお手紙が添えてあった。こういう賛辞を頂くたびに、田津の土地を想う。美味いゴボウを育ててくれているのは紛れもなく田津の土。あまりの広さに管理に日々疲れ果て今だ洪水との共存は道半ば。そしていつか来る築堤問題。この土地に農地に日の目を当てようと努力をしているが、その甲斐はあっているのだと言い聞かせる。そしてこれからも戦い続ける。それが私の役割。今は「戦っている」という言葉がピッタリ。私はどうもこういう生き方が好きらしい。
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数日前、雨上がりの自宅の庭で焚き火。こんな庭や家のおかげで至福の時間。一人酒をくゆらせるのも、それを許してくれる女房のおかげ。保育所へ息子を迎えに行ってくれて、戻ってくるタイミングで焼き芋。「僕が5個食べる~」って6個しかないじゃん(笑)

これを書く日曜の早朝、今日は久しぶりに丸々一日家族で休日。息子が前々から私を連れて行きたかったという畳ヶ浦へ行こうと話している。お、起きてきた。ともう甘いものが食いたいと愚図りやがる・・。もうすぐ家族も増えるしさらに賑やかになる。

by tanboya3 | 2014-11-30 05:25 | 生き方
昨日の写真は、メクラ除草後で種まき直前の畝だが、かなり大きな土塊がゴロゴロ転がっている。メクラ除草で埋もれた土塊を熊手が掻き揚げたためではあるが、転がっていることが問題なのではなくて、ゴロゴロした土塊があること自体がマズイ。

これでは恒例の草取りマラソンが思いやられるのだ。「削っ太郎」という道具を使って削るわけだが、こんなにゴロゴロしていては上手く削るのに時間がかかる。2~3割増しにはなる。200時間だと、40~60時間増しだ。今からつくづく憂鬱でならない。

こうなったのは、トレンチャー掛けのときの畑の水分状況が悪かったため。もっと土が乾いたときにやるべきで、わかっちゃいたけど、そのときにはすでに時期が押していたので仕方がなかったのだ。来年からは必ず10月中からトレンチャー掛けのタイミングを狙う!という誓い。まあ毎年誓ってるんだけどね。


ちなみに、砂地圃場では土が湿っているときが掛け時。な、面倒だろ。

誓いが守れなかったこのたびの理由を挙げると、
 1.50馬力トラクターの故障で春先の春まきゴボウの播種が遅れ、そのまま収穫も遅れたため。
 2.大麦の適期播種にこだわったため。
 3.サトイモに本気になったため。
 4.土作りのための緑肥播種を妥協しなかったため。
 5.10月後半に講演などの作業と関係のない用事をいれたため。

とまあ、こんなところか。ほとんどは仕方のないことだから、つまり来年以降もこれを繰り返す可能性があるということ。

10月というのはこれまでは少し時間的ゆとりができる月でもあったが、大麦を継続することにしたし、サトイモは柱にしていくつもりだし、今後は10月は忙しい月という認識でやっていかんとね。

さてさて、どこを改善していくべきか。

by tanboya3 | 2014-11-26 05:23 | 作業・技術(ゴボウ)
昨日から、今最大の焦り、トンネルの設置開始。まずは2棟。


以下、覚え書き風に記す。

基本はトンネル4棟がワンセットで、
  めくら除草 0.5時間
  播種 1.0時間
  支柱立て 2時間(×2人)
  ビニール被覆 0.5時間(×2人)
  ビニール裾押さえ 1.5時間
  マイカ線張り 1.0時間
2人というのは女房の応援。合計で私が6.5時間、女房が2.5時間かかることになる。

この一連の作業はできれば夜をまたぎたくない。夜露が大量に降るとか野生動物に荒らされるとかの被害がある。だから4棟をワンセットにして本線の私が6.5時間で収まるようにした。作業可能時間を現実的に7時から19時としても、これなら余裕がある。かつては6棟ワンセットでやっていたこともあったが、水分状態がベストの時間帯にできなかったり、風を受けるリスクが大きかったり、体への負担も大きかったり、他の用事やトラブルが入ったときに対応ができなかったりで変えたのだ。4棟おきにトンネルの間隔を少し広げて、ビニールの裾押さえの効率を上げる工夫もした。種もシーダーテープを浸水して使うので1巻当たりを3棟分から2棟分に調整しなおしてもらった。

圃場ごとのトンネル棟数も2の倍数に固定することにした。空きがあっても無視。今回の圃場は6棟なので、昨日が2棟で今日は4棟の予定。他の作業や、機械の圃場間回送の時間も確保しなければならないから、時々2棟の日が必要。昨日は急いでいるサトイモの収穫をかませた。

天気予報を見る限り、理想は、今日から月曜までにさらに14棟を建てたい。「風」次第。次に息子の機嫌、女房の時間的都合、の順。

と言いたいところだが、本当は2番目くらいに私の体調がある。かなりへばってきていて、畑の柔らかいところを歩くのが辛い。疲れすぎていて夜の眠りも浅くなってきた。

by tanboya3 | 2014-11-21 05:21 | 作業・技術(ゴボウ)
人にも話していたが、先月初めくらいからずっと胃癌だった。が、どうやら治ったようである

もちろん検査を受けたわけではない。でも感覚で分かる。子供の頃から内臓が弱っていて、私は胃カメラを飲む達人である。ここ10数年はご無沙汰だが、これまでに30回は飲んでいる。えっへん!もちろん胃癌の経験はないが、今回は、ああこれが胃癌かなあ、という気がしたことだ。

でも絶対検査は受けたくない。受けて「胃癌です。切りますか?」などと言われたらストレスが大きくてそれだけで治るものも治らなくなってしまうし、意志の弱い私では脅されてビビって切ってしまうのは明白である。


大概の病気は空腹にしていれば治るらしい。自然栽培農家としてこのことはツボである。自然界にはその場内のみで調和しようとする性質がある。腹を空かせていれば治るというのは、「科学主義的」な考え方からするとナンセンスのようだが、「科学的」な考え方からは明らかに正しい。

ということで、腹が本当に減ったら食う、ということを徹底していた。まあ体を動かす日々なのでよく腹が減ってくれる。ほとんどの場合は朝飯を抜くだけで済んだ。しかし食事の後は決まって腹が張るような気がして今一つ飯が美味くない。それで小食に。ああ、そうそう、晩げの晩酌は別よ。胃癌だろうと何だろうと、酒を飲まずに生きていられるわけがない。

胃癌になった原因はたぶんコーヒーの飲み過ぎだろうと思われる。もともとコーヒーは大嫌いだったのだが、3年前に浜田の「ナマケモノ珈琲」でコーヒーの美味さを知った。それからボチボチ飲むようになったが、9月頃は毎日最低1杯は飲んだ。そのうち飲んだ後に口の中の後味が悪くなってきて、これは飲むのをやめた方がいいと思いつつ、つい習慣なのか麻薬性なのか飲み続けてしまった。チョコをにわかに食い過ぎて初期の胃癌と診断され切ったという知り合いがいるので、私の場合はきっとこのコーヒーだと思っている。

日々、学びよ。

by tanboya3 | 2014-11-18 05:19 | 生き方

ひたすらサトイモの思案

くそ~、雨がかなり降りゃあがって秋まきゴボウの準備が進まんよ・・。

で、昨日の午後から今日の午前はサトイモの調整作業を。何とか経営にしたい、の一心で工夫を重ねている。機械に1個ずつ放り込んでいくだけのことだが、センスのない人にはこれ以上言っても分からんし、センスのある人には何が言いたいかわかるだろう。能率とか、調整作業を通した品質管理とか、いろいろ工夫の必要があるのだよ。

今年は私がやっているが、そのうち人に任せたい。そのための視点は大きく2つ。

ある程度マニュアル化できる方法を考えること。でないと誰にでも出来んから。完全にマニュアル化は無理。だからあまりに勘が悪い人向けには想定していない。

もう一つは負担感がなるべく少ない方法を考えること。いくら能率が良くて、品質管理も上手くできるからといっても、体力的精神的負担感が大きいのはだめ。誰だって嫌だし、俺も嫌だよ。でもサトイモって重いねえ。ま、ゴボウもか。これが負担に感じるならできないけどね。

販売方法や時期からも、収穫~調整作業の方法は変わってくる。低温で大量に腐らせたトラウマもあるし。そこまで含めて運用可能な流れを作りたいのよ。結構、マジよ。ゴボウだってこうやって作ってきた。

さて午後からはゴボウの準備だ。トレンチャーを掛けるべし。砂地の強い圃場なら掛けれそう。これは神経ピリピリの作業。気持ちを立て直して向かうべし。

by tanboya3 | 2014-11-13 05:17 | 作業・技術(その他)

男女差と農作業

昨日は愚痴を書いたが、次回からは改善策を考えている。微妙な役割分担を作ろうと。さてどうなるか。

農作業には「能率がすべて」というものが多い。スピードが少し遅くても「程度」が問われる仕事であれば、遅いけど丁寧とか確実とかという評価のしようもある。

例えば「レジ打ち」。少しくらい遅くたってお店の売り上げが減るわけではないので、確実だとか愛想がいいとかで勝負できる。が、サトイモをもぐだけなら早さだけが評価の指標になる。早さが2倍違うなら、時給だって2倍変わるべき。もちろん最低賃金の壁があるのでそういうわけにはいかないので、しびれながらお金を払うか、初めから雇えないということ。

農業をやっていると男女の差というものを実感する。男は力はあるけれど、ルーティンワークがだめ。だから男に収穫や草取りなどの作業をさせらるとだめ。能率がさっぱり上がらない。そしてなぜか男は口を動かすと手が止まる。おしゃべり厳禁!とやるつもりもないので、手が平気で30秒とか止まる。その間にサトイモなら2株はばらすし、ニンジンなら10本は処理できる。1時間も作業をすると凄い差になる。

男でもこの辺がきちんとできる人がいる。そういう人はこれまでにどこかで鍛えている。女は大体誰でも初っ端からまずまずのことが出来るが、男にはビックリするのが少なくない。女は初めから人間だが、男は鍛えてようやく最低限の人間に成れるということか。「男の子なんだからしっかりしなさい!」と叱るのはそういう意味で一理ある。

男はルーティンワークに「向いていない」という言い方があるが、私は「劣っている」のだと考えている。劣っていることを認めずに、腕力があるとか瞬発力があるとか、ひどいのは頭がいいという勘違いをしてごまかしている。勘違いをしたまま生きていくから自分の理想と現実が乖離したまま歳を重ねることになる。

だから男は修業をした方がいい。修業をしてまずは「人間」になること。夢を語るのはそれからでいい。

by tanboya3 | 2014-11-12 05:16 | 主張・提言・考え事
サトイモの収穫作業で、これという流れができてきた。

7:30に畑へ出てマルチ剥ぎ、トラクターによる掘り上げ開始。

8:00にいつもゴボウの収穫をお願いしている3人の方々が合流し、掘り上げた芋株をバラバラに。私は掘り上げたり、マルチをはがしたり、来年の種芋をピックアップしたり、コンテナを補充したりしながら、一緒にバラし作業を。

10:00までやって解散。私はマルチを巻き取ったり選抜した種芋を運んだりして、バラした芋は夕方まで放置。

17:30に私が回収、出荷場へ運搬。トラックに新たなコンテナを積んで18:10頃終了。


以上で私が4時間くらい。皆さんが合わせて6時間。ワンサイクルがトータル10時間で荒重量で250キロくらい掘り上げることができる。

芋がもう少しバラし安ければもっと重量が増えるだろうけどね。部分的に土がネバくて芋に食い込んで難儀をするところがあるのだ。特におばさんたちには辛い。

あともう一つ、おばさんたちは早いのだがもう一人の男の人が。芋をバラすよりも芋を地面に叩きつけることが目的になってしまっている。手でぽろっともげば済むところを、何度も何度も地面に叩きつけてばかりで一向にはかどらない。こうやってもいで下さい、って言うんだけど直さんのね。元気だし力もあるのでバリバリもいでもらいたいんだけど、見てておばさんたちの3割くらいの能率。8割とかならもういいけど、3割よ。しびれる~。しっかりやってくれれば300キロはいけると思うんだけどね。何とかならんかなあって思うんだが、本人はいたってまじめなので難しんよな。

ド過疎のド田舎って、大変よ。

by tanboya3 | 2014-11-11 05:14 | 作業・技術(その他)

慰労会に呼ばれて

昨夜は、とある団体の慰労会にお招きいただいた。大変恐縮なことであった。

総勢13名。関係者でないのは私だけなので、始めはどうなることかと少し心配もしたが、幕が開けたら皆さんの知的でリズムのある面白い掛け合いで終始笑いっぱなし。私にもずいぶん気を使っていただいて、あっというまに実に自然で楽しい時間が流れた。

みんなできるなあ。できる人を集めている組織ってこういう雰囲気なんだろうねえ。こういう人たちが農業とかの生産の現場に向かったら世の中面白くなるだろうなあ。まあそんなことが大勢としてあり得ないのがこの世なんだけどね・・・。などと考えたりしていた。

私に言わせれば、農業ほど楽しい世界はない。現代人受けしない地味さなどの短所を補って余りある楽しさが、農業人生にはあると思っている。「もっと才能が揮える分野があるだろうに」などと周囲から目される人が、とりわけ地味でいくらかは辛い長い準備期間(修業)を経てでも農業に挑戦しよう!と、傍から思ってもらえるような経営と生き方を私はしたい、と決意を新たにしたところ。

ってまずは今日これから現地見学にやってくる県大生らにそういう波を伝えられるか。収穫中のゴボウの収量があまりにも悪く気持ちがめちゃめちゃ落ちているから。

by tanboya3 | 2014-11-06 05:12 | 生き方

84圃場の顛末

今日から春まきゴボウの2枚目の圃場(圃場名:84)で収穫。

地上部の悪さからある程度は覚悟していたのだが、掘り進むにつれ事態の重さが明らかに。今までで一番悪いんじゃないかという状況。もう収穫やめて潰してもいいんじゃないかというくらい。反当で200キロはないんじゃないか。

この圃場は最後に肥料を振ったのが2009年。その後、大豆やライ麦、エン麦を作付けしてきたが、冬場に日当たりが悪いということと圃場の長辺が43mしかないということから、つい作付け頻度が低くなっていた。丸1年遊ばして草を生やしてしまった年もある。

そのくせ、2009年以前にかなりの肥料を入れている。つまりこの数年、肥料を抜くという行為を真剣にやってこなかったのだ。このたびのゴボウの作付けにも躊躇はあったのだが、他に圃場がなかったことと、5年ぶりなので何とかなるんじゃないかという期待もあった。でもやっぱダメだということ。ちゃんとやらんと。


それにしても、本葉が2~3枚のときまでは惚れ惚れするくらいの姿だったんだが。こうなるとは思いもしなんだ。自然栽培を知ってからはこういう失敗は減ってきてはいるが、時間がかかるんだから徐々に上げていくしかない。ジッとやるしかない。

by tanboya3 | 2014-11-04 05:11 | 作業・技術(ゴボウ)

11月繁忙期の今後

いよいよ11月になった。この月は秋蒔きごぼうの播種~トンネル設置の作業という、年間を通じての最大のミッションがある。うちの経営を支える最大の作型だし、この時期が終わると体力、気力、集中力を消耗して決まって体を壊すという、私にとっては重く覚悟のいる月である

もちろんこれだけをやっていればいいのならどうにかなるが、同時に大麦の播種、春まきゴボウの収穫、サトイモの収穫が重なることになる。今年は大麦は終わらせたが、春まきゴボウの収穫がまだ折り返しにも行かない。サトイモは仕方なく例年12月に入ってから掘る羽目になっているが、品質に影響が出てしまっている。

もう一方の極の6月繁忙期の改善は着々と進んでいるが、この11月繁忙期はまだまだだ。ついに今年は年々増やしてきたトンネル棟数を2割減らすという、工夫ではなく縮小という手段をとることにしてしまった。

根負けした、といえばそうなる。しかしどの道これでは根本的に改善はしない。ここ数日はサトイモの収穫~調整~出荷体系をどうしようかと連日悩んでいるが、これらと合わせてトータルで経営を練り直す必要がある。

とりあえず「窮すれば通ず」に期待しながら今後の様々な方向を考えたいが、今の作型を維持するのは諸事情から今年がリミットと考えていて、ある程度の及第点の見通しが立たないなら、来年以降は一時後退を受け入れようかとも考えている。そうなれば、長い目で見たときにはただの一進一退ということに過ぎないが、どうも気分が乗らない。

by tanboya3 | 2014-11-03 05:08 | 経営(作型・作付け体系)

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