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洪水と共に歩む

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連日の好天で作業がはかどっている。しかし、はかどれば、はかどったなりに大変なことがある。

スタッフの仕事を用意しなければならないのだ。農作業は相手が生き物なので、作業にはタイミングがあるが、どのタイミングでどの加減でやればいいかは、そう誰にでも判断できるものではない。そのあたりは私が判断しているが、その判断のための試行錯誤が間に合わない。昼飯もそこそこに仕事を用意するために動いている。

うちの体制では判断と決定は私がする以外にはない。判断は「責任」と隣り合わせ。不作の責任をスタッフがかぶる(もしもの時には減給とか)ことはしていないので仕方がない。このあたりは難しいんよ。もういろいろ考えつくしたけどね、今の体制がベターだと思っている。

仕事がないからといって簡単に休みにできれば人件費の削減にもなるし経営にはプラスなんだけど、それは難しい。スタッフも皆生活がかかっているからね。だから、実のある仕事を用意して、経営にもスタッフの生活にもプラスになるように考えなければならない。それが私の仕事だ。

しかし、仕事を用意するということは大変なことだ(このことは経験者でないと分かるものではない)。そのためにしばしば休日返上でやってきた。そのうち仕事を用意することばかりに翻弄され、「作物のため」の作業にならないこともしばしばあった。こうなると泥沼だ。だんだん気持ちもくたびれてくる。

作付作物が安定していれば、年々改善していくんだろうけど、毎年その変遷が大きいので、1年ごとに試行錯誤を余儀なくされる。有機米と有機大豆と有機ごぼうと有機大麦若葉くらいで固定して、それに見合った体制をとっていきたい。でないと、自分の身が持たない。
by tanboya3 | 2008-04-30 04:32 | 経営(全般)

(畑苗代の写真)

土曜日にやった苗代作業の写真はこちら。

CIMG3929.JPG CIMG3927.JPG

友人がたまたま撮ってくれた写真だ。送ってくれてありがとう。もっと写真を撮っておこうと思うが、頭の中がシビアなため、つい忘れてしまう。

今日は暑い1日になった。明日からも天気が良いといっているので段取りが楽だ。何をどんな順番でやっても大差がないのだ。慌てることなく、観察もたっぷりやりながら、着実に作業をしていける。今日はトンネルごぼうの追肥をしながら全面の観察をした。草に負けそうなところもいくらかあるが、部分的なので手で地道に取ろう。今年は生育のバラツキが気になる。原因はなんだろうか。野ネズミの巣がいくつかある。ゴボウの筋に活動しているらしいが、引っこ抜くといくつかはやられている。

午後からは春播きごぼうのトレンチャー掛けをやったが、途中でトラクターのエンジンオイルの漏れに気付く。中を開けて見ると、どうも嫌なところから漏れているようだ。農機具屋さんを呼んで見てもらう。あ~あ、ため息が出るね。また金がかかる。

淡々と1日が過ぎ去る。ココしばらくは単調な作業が続くだろう。単調だが体には負担だ。経営的に考えなければならんこと、やらねばならんことも多く抱えながら、単調かつ肉体的負担の大きい作業をやることは結構辛いものだ。しかしこれこそが私の人生だろう。来年も再来年も、5年後も20年後も50年後もこんな生活を送っていたいものだ。私は百姓だから。
by tanboya3 | 2008-04-28 04:24 | 作業・技術(水稲)

島根でもできる農業を

今の形の有機農業をやるからには、多くの人に現場を知ってもらいたい。消費者との交流が必要だが、やろうとしても中々そう簡単ではない。しかしそのようなチャンスがあるお話を伺った。それは私の目指す生産者同士の連帯も叶う。

生産者の連帯は、有機農業の普及または理解のためには不可欠だが、これは経営の安定、とりわけ販路の安定があって初めて成り立つもの。流通の主導権を握って儲けてやろうという話がよく耳に入ってくるが、そこに大義はあるだろうか。青臭いことを言う気はない。ただ、経営上再生産が微妙な生産者に向かって、流通側のみの論理で接したところで決して長続きはしないといいたいのだ。

「生産者のため」という麗句を何度も聞いてきた。初めは良くても必ずホコロビをみせているのではないか。生産者が実際に儲かっていないからだ。某巨大組織がいい例ではないか。打倒某巨大組織などといいつつ、単に自らがそれにとって代わりたいだけ、という例もあるようだ。

一言で農業といっても状況は様々だ。島根県中部の当地は、中山間地で面積がまとまらず、獣害対策に経費がかさみ、冬の気候は経営を圧迫する。「島根には農業しかない」などとよく聞くが、本当は「島根にこそ農業はない」のだ。だから以上の問題の少ないハウスをやれ、施設をやれ、などという助言はたくさん受けるが、1~2ha程度の取り組みをしたって根本的な足しにはならない。過疎の田舎にはね。

本当に「島根には農業しかない」と思うのなら、利益率は低いが郷土をを守っている土地利用型露地栽培の生産者が「損をしない」仕組みを作らなければならない。しかしそれができるのは、当事者である生産者しかいないということを残念ながら現時点では確信している。

販路を確保し近隣の生産者と連帯して、島根でもできる農業の一つの提案を目指したい。
by tanboya3 | 2008-04-18 04:15 | 経営(作型・作付け体系)

苗代場所の変更

稲の苗を作る場所を、今年は畑でやることに決めた。

4年前に1度畑でやったが、スプリンクラーなどの灌水装置の都合がつかず、水遣りの手間に呆れて以来、ずっと田んぼでやっていたのだ。田んぼに並べて、芽が出たら水を張って、あとはホッタラかし。これはこれで気に入っていたが、今のうちの事情ではそれなりに問題が多い。畑にすれば、したで、別の問題があるが、この際トータルに見て畑がいいと結論付けたのだ。

今までの田んぼの長所。
①自由に水を引けて水遣りが必要ない。②前の自宅から近かった。

今までの田んぼの短所。
①根ぐされを起こしやすい。②日当たりが悪く、水が冷たく生長が遅い。③トラックを横付けして苗箱の積み下ろしができない。④シートが風で飛ばされやすい。⑤引っ越して自宅から遠くなったので見回りが不便。⑥現時点で田んぼが乾かず、作業が遅れている。⑦苗代終了後に田植えをするが、雑草対策ができていないので草だらけになる。

予定畑の長所。
①日当たりがよく朝から夕方まで陽が当たる。②トラックで横付けして苗箱の積み下ろしができる。③発芽まで苗箱を覆うシートが風で飛ばされにくい。④あらかじめ地面に漉き込んでおくボカシ肥料が原因で根が痛む可能性が少ない。⑤自宅から近いので朝晩や休日に見回りがしやすい。

予定畑の短所。
①土のPHが高い(ポット苗は地面に根を張る)。②水遣りが必要になる。③苗箱の底を虫やモグラが這うと苗の生長がムラになる。

以上、気分が乗っていたのでまとめてみた。実際には、1日で作業のケリがつくウンヌンなどの結構重要な理由もあったりするが、書くのが面倒だ。そして今日、水遣りの方法で少しマシな方法の目処が立ったので、畑での実施を決めたのだ。

最悪の事態の最大の懸念は「畑の短所」の①または③だ。根拠はないが、「勘」を頼りに対策を考えている。しかし失敗したら今年の稲作は終わり。勇気がいる。
by tanboya3 | 2008-04-14 04:07 | 作業・技術(水稲)

やると決めてから考える

一つ、作業技術が進歩した。

牛蒡の雑草対策だ。牛蒡は芽が出てからの初めの成長が遅いので、最初だけは頑張って草を抑えなければならない。これまでより1反当りで5~6時間の時間短縮になるのではないか。前々から構想はあったのだが、イマイチのような気がしてやらなかったのだ。もっと早くやればよかった。やっぱり人間、追いつめられないとアイデアが出てこない。

今年は面積を広げたので一体どうなるだろうかと心配で仕方がなかった。雑草対策の確信がないまま面積拡大、スタートしてしまった。第一次南極越冬隊長の西堀栄三郎の著書で「やり方を考えてから、やるかどうかを決める」のではなくて「やると決めてからやり方を考える」という教えがあったが、これは学生時代からのいい教訓になっている。窮地に立たされると人間は思いもよらぬ力を発揮する、ということが前提だろうが、その期待していた力がいざ出てこなかったときが恐いし、つまり多分に“運任せ”的な考え方ではあるかもしれない。

今の農業を始める時もそうだった。極めてボンヤリとした見込みのまま飛び込んだ。成り行きで10ha、チョイ千万の投資から始まって、困り果てて胆汁が滲み出るような苦しさも何度か経験したが、その都度なんとか切り抜けてきた。多くの人たちの助けがあったからに他ならないが、西堀氏の教えもこういう“他力”を前提としたものなのではないか。

まだ外は明るい(18時)。もう少し現場に出よう。急に湧いてきた牛蒡の雑草対策に時間をとられ、予定の作業が進まなかった。来週の火・水は雨の可能性がある。それを見越した段取りをしている。
by tanboya3 | 2008-04-10 14:21 | 生き方
地区の花見会を終えたところ。日曜だからといってのんびりしてはいられない。トンネル牛蒡の管理、種籾の催芽作業の準備、家庭菜園の準備など忙しいのだ。

昨日、牛蒡の収穫を10日早めたいから田植えを10日早めたい、と書いたが、どうだろう、やっぱり難しいかもしれない。苗代予定圃場を変更し段取りが不十分となってしまったためだが、なんとか諦めずに解決策を見つけたいところ。

なぜ牛蒡の収穫を10日早めたいのか。昨年トンネル牛蒡の規模を拡大した。思った以上に収穫に時間がかかり梅雨に突入してしまった。雨が降ると牛蒡は収穫ができない。しまった、大変なことになってしまった、と焦ったが、その後運良く“空梅雨”になったため無事収穫を終えることができたのだ。

ずばり、ラッキーだったのだ、運が良かったのだ。例年通り梅雨が来ていれば、うちの経営はどうなっていたか分からない。あの時期の牛蒡は収穫をせずに畑においておくと、あっという間に太くなってしまって売り物にはならなくなってしまうのだ。私の「想像力不足」により大変なことになるところだった。

だから今年は10日早めたい。本格的な梅雨が来る前に収穫を終えたいのだ。もちろん天候次第で牛蒡の成長は変わるので牛蒡が細ければ収穫ができないが、少しでも可能性を高めておきたい。

昨日家に帰ってからは、田植えを10日早めることで稲の6~7月の管理がどうなるかに思いを巡らせていた。最近はこのことばかりに頭が取られている。

といいつつ、もちろんその他のこともきちんと考えている。新規作物の導入はもう一つの柱。やるべきことはしっかりやるので関係者の方は心配されないで欲しい。
by tanboya3 | 2008-04-05 14:18 | 経営(作型・作付け体系)

辛い新年度体制

今日から新年度。実は今日は私にとって大きな1日だった。

今日から加工場の体制を変えた。詳しくは書かないが、実はこの1ヶ月は胃の痛くなる日々だった。頑張ってくれていたスタッフ方々に申し訳のないことをしたのだ。申し訳ないが、もうどうにもならない状態なので、何と言われても仕方がない、と自分に言い聞かせてきた。

総じて厳しい時代だ。アイデアのある人が勝ちで、ない人は負け。いつの時代もそうかもしれないが、より顕著になっているのだろう。私のアイデアなど知れている。しかしバカはバカなりの戦い方があると言い聞かせている。

ここ桜江町はゴボウの産地だ。いや、産地だった。水害に痛めつけられてきて、かつて貧しさに苦しむこの地の人々を支えたのがゴボウだった。ゴボウの栽培に人々が沸いた、スコップ1本でゴボウの収穫を請け負ってきた、という武勇伝が聞けるのがここ桜江町なのだ。このごぼうの産地を復活させられるかどうかは私にかかっている。町に唯一のゴボウの集出荷場を担う私にかかっている。

荷が重い。しかし知恵を出し皆で協力すれば、必ず再建できると信じる。そのためには辛いこともしんどいこともたくさんあるだろう。だがそれをやらねば産地は消える。桜江のゴボウの歴史が消える。きっと、きっと何とかしてやると言い聞かせている。

夕方遅く、機械の不具合で作業がどうにもならなくなった。今までそれを操作していた人に電話をして解決したが、そのあと心配して駆けつけてくれた。涙が出そうなほど辛かった。今も辛い。いかん、涙が出てきた。仕方がない、仕方がない、と自分を繰り返し慰めている。
by tanboya3 | 2008-04-01 03:55 | 経営(全般)

はんだ牛蒡ブログアーカイブ。月1回更新。日々のブログは、http://handa-shizensaibai.jp/          


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