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洪水と共に歩む

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カテゴリ:作業・技術(水稲)( 151 )

種もみの歩留まり

先週末は脱芒(種もみの野毛取り)作業。
 
自然栽培ものをやってびっくり。歩留まりがかなり悪い。つまり籾がやせているのだ。4分の1しか残らない。例年の半分近い。場合によっては網目の大きいもので再度振るうためにかなり余裕を見てあるのだが、今回は計画カツカツ。そんな米だったかなあ、と。
 
有機ものは例年通りかちょっと良いくらい。有機ものといっても一般的な水準と比べるとおそらくかなりの低投与。
 
実はこの結果は逆を想像していた。つまり自然ものが歩留まりがよく、有機ものが悪いと。だから有機ものの方をたくさん採種していた。すり替わっているという心配は120%ない。う~ん、違和感バリバリ。そしてこの差はどこでついたかなあ、と。
 
しかし過去の記憶や記録を眺めていると心当たりもある。穂数の多さと粒張りの関係で面白い体験があるのだ。かつて田植え機の故障が原因で、穂数が少なくなったのに収量は普通だったことがあった。驚いたのはこのときの籾粒の大きさ。
 
今回の有機ものはどうかというとこんな傾向。一方で自然栽培ものは、相変わらずのムラ出来で、分ケツと穂数が多いところから取っている。もっとも毎年同じようにやっていることだから、これで結論を出すつもりはないし、端折るけれど、そもそも水管理の違いだってあるのだ。
 
ちなみに水管理については圃場が今年から転換4年目に入るので、予定通り変えるつもりでいる。これで何がどうなるか、ということは別の話として楽しみである。
 
話を戻して、今年の自然栽培ものの種もみは手持ちのカツカツを全量利用するしかない。選別は塩水選ならぬ、水選で済ませて、温湯処理はむしろしない方向で考えている。またビリビリする季節が始まった。

by tanboya3 | 2020-03-16 22:23 | 作業・技術(水稲)
急いでいる田んぼの不陸直し。雨降りの前のこの一手!と実行。
 
この不陸直しは今までのものとはレベルが違って、地目は水田なんだけど水稲は作らないという前提でもともと平でなかった圃場。諸事情によりここで水稲を作ることにしたから直す必要があるわけ。ということでかなり骨が折れる。
 
いつもの代掻き時の土引きだけでは絶対にらちが明かないと予想し、まずは乾いているときにある程度土を運んでおいて、代掻き時の土引きで決めようと。当初はトラクターダンプの能力を最大限活かしてそこそこ簡単にやれるだろうと踏んでいたが、やってみて撃沈したのは先日書いた通り。それで積み込みをユンボでやったところ、かなり大変。きっと代掻き時の土引きの方が能率的だろうと、そちらの割合を増やすことにして、ほぼ半日でやめてしまった。さてどうなることやら。
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ここで水稲をやることには随分と悩んだんだけどね。平らにさえしてしまえば、何かと都合がいいのよな。経験値も増えてきたし、ま、何とかなるだろう。

by tanboya3 | 2020-02-25 21:59 | 作業・技術(水稲)
今年の田んぼについて触れるのはどうにも億劫だ。が触れておく。

今年のお米はおそらく総量も反収も過去最低となりそうな様子だ。もともと今年は代かき段階までは田んぼの面積を1ha程度増やしてスタートした。それが出穂を控える時期にこの有り様だ。

まずは育苗でこけた。とある方からのアドバイスで、ここ数年はシルバーシートを剥がすタイミングに気をつけてやってきたのに、今年は思うところあってそれを早めた。直接的にはそれが最大の原因と考えていて、苗があまりに貧弱すぎた。その結果、一部は作付けを諦め大豆へ転換。

貧弱でもその後の本田管理が上手くいけば、ほとんど取り戻すということを経験的に知っているが、今年はそこでもこけた。一番は本田の不陸が酷いため、丈の短い苗では水管理と初期除草が難しかった。そこに「藻」が追い打ちをかけた。今年は地域の圃場の多くで田植え直後から藻が発生除草機は1回目は何とかかけられたが、2回目は株間がほぼかけられない有り様。まともにやると藻で苗を倒してしまい、そのまま起き上がらないのだ。

それでもこの除草機は落水して条間を掛けるだけで、左官が均したように草を埋め込んできれいにしてくれる。しかし今年は空梅雨で私の気持ちが大豆の管理に持って行かれてしまい、ついそれができない。程なく7月に入り、稲はすっかり諦めてしまった。

ちなみに今年は耕盤が安定していて駆動除草機がしっかり威力を発揮する圃場でも草だらけになっている。これ。
おそらく過去最低の今年の田んぼ_b0274329_12405866.jpg

おそらく過去最低の今年の田んぼ_b0274329_12404349.jpg
「除草は片手間で」と以前に書いたが、これがダメだった。寝た子(コナギ)を起こしただけになってしまった。

反省は大まかには以上のようなこと。しかし稲を犠牲にした分大豆がいいので、これはこれで仕方がなかったと思っている。
うちの管理目安の一つに、今田地区全体の(つまり稲、大豆合算の)数値があって、結果的にはもう少し大豆を手抜きしてでも稲をテコ入れするのが正解だったと思われるものの、それはあくまで結果に過ぎないから、今年の様な判断は仕方がなかったと思われる。

そもそも今の経営規模では全圃場や全作物で完璧な管理は無理である。現に今年の経営はトータルでは今のところ決して悪くはない。作物ごとの極めはスタッフを入れてからがスタートだ。今はその力を蓄えておくべき時と割り切っているし、その処方箋も整いつつあるという確信も得ている。


by tanboya3 | 2019-08-29 01:43 | 作業・技術(水稲)

田んぼの除草は片手間で

そういえば田んぼの除草について触れていない。他の作業の合間を見て除草機掛けを粛々と進めている。

この除草機は実にすばらしく、そして耕盤の不安定からその能力を十分活かせていない、ということをこの2年書いてきた。そして今年。猿並みの反省と工夫をした結果、今までで一番手ごたえがある。やはり耕盤さえ安定していれば感動の成果がある。草がほぼなくなるというだけでは足りなくて、何が凄いかというと1回の除草が50a当たり1時間半(!)で済むというところだ。

それを2回やれば9割方OKっぽい。ああ、なんということだ!

詳しく言うと、もっと時間をかけてやればほぼ10割の精度だってある。しかし今日も掛けててつくづく思うが、この時期が超繁忙のうちのような経営では、除草ごときは如何にサッと済ませられるかがポイントだ。時間をかけて完璧に取るよりは、少々残ってもいいから片手間を利用できてサッと終わらせられるほうがいい。それが可能な機械。

分析的な評価をした場合にもう2割増し5割増しの時間をかけるほうが有利だったとしても、あえてサッと終わらせる。人間は機械ではない。特に長期的視点の範囲では気持ちがいい方がトータルでいい結果を生むことが多いだろう。農作業というものは、感情的評価を無視するわけには行かないと思うのだ。

ただ、うちの7割を占める湿田(湿田というほどでもないが)では、マシになったとはいえまだまだ耕盤が安定しているとは言い難い。これまでもそういう視点ではいたが、もっと目じりを吊り上げて耕盤の安定に力を入れようと思っているところ。

ところでうちの田んぼをさり気なく見に来ている人たちにこの場を借りて言っておく。見やすいからみんなここだけを見るんだけど、本線道路沿いから2枚(1ha)は参考にならない。ここは本代を失敗してコナギの中を田植えしたところ(笑)。すでに鬼のようなコナギも展開しているし、強く除草機を掛けたから稲も埋め込んで欠株だらけになっている。他の5枚を見ておくれ。

失敗の2枚はビックリするくらい素人感丸出しの田んぼだが、今の私は意外と穏やかである。「失敗には手を入れない」、つまり取り戻そうとしない、来年以降の真剣勝負を促すのみにする、というスタンスでここ数年やってきて、どうやら定着してきたようだ。だから代を掻き直すということをしなかった。

そうまでして大豆の適期播種に賭けていたのに、どうもうまくいかない。だからここ数日はこのことを反省している。

by tanboya3 | 2019-06-12 04:04 | 作業・技術(水稲)
田植え終了に向かってばく進中!・・と言いたいところだが、今年も田んぼの土使用の自然栽培苗で苦戦。乾かせばほぼ完ぺきに植えられる、ということは分かっているのだが、あまり理想を求めると、乾かないものと乾き過ぎて葉っぱがチリチリになったものとが共存して、植えるのが慌ただしくて面倒になる。昼になって腹が減って倒れそうなときに葉が巻きだすとかね。だから、ホドホドは許容して進めるべし。

何を許容するかというと、これ。
田んぼの土使用の自然栽培苗、今年も苦戦_b0274329_13540642.jpg

田んぼの土使用の自然栽培苗、今年も苦戦_b0274329_13541051.jpg
「田植え機で植えられない問題」とはこうなること。押し出し棒が苗に刺さるのみで苗を押し出してくれないのだ。きれいに植えていればここに苗は残らない。ここに残っているということは、その前後が乱れるから実はこの倍くらいの苗が植えられていないということになる。

この写真は、強い日差しで30分くらい乾かした状態のものだ。状況によるが、さらに1~2時間乾かせば完壁に植えられる。

さらに経験からは、田植えの3日前くらいから苗代を落水しておくとかなりマシになる。または乾かす時間が短くてすむ。しかし購入山土のものがあるうちは落水ができない。それで困っている。来年は苗床を区切るなどの工夫をしたい。

ところで播種時に土を湿らせた効果はどうかというと、明らかにあったんじゃないかと思う。来年は、もう少し湿らせる、もっといい苗を立てる、苗床を区切って水管理を変える、と合わせ技で攻めてみたい。

と書いたところで、そうだった、稲わら堆肥が来年と再来年はないんだった・・。となると田んぼの土使用は気が進まない。さあどうするか。

by tanboya3 | 2019-06-04 03:52 | 作業・技術(水稲)

自然栽培苗に突入

田植えを進めている。今日で64%終了、残り1.3ha。

昨日から自然栽培苗に入っている。平均的なところでこんな感じ。
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自然栽培苗に突入_b0274329_13321810.jpg

写真で見るとまあまあに見えるが、ここ数年でダントツに悪い。上から見るとよく分る。こんなにスケスケ。
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で、植えれるかどうかを心配して胃が痛かったが、さすが購入山土。時々ある極劣のポットは植えられず脱落していくが、まあ数にして愛嬌で済ませれる程度で、ほとんどが問題なく植えられる。ここまでの差を見せつけられると、田んぼの土の実践が怯むよ。

ただ丈が低く、植えた後の水管理がやっぱり難しい。2度とこんな苗は作らんぞ!

by tanboya3 | 2019-06-01 03:50 | 作業・技術(水稲)

田植えの誤算と可能性

今日は予定を変更して田植えはお休み。代掻きが間に合っていないのと、溜まったデスクワークや諸事情の思案と解決に充てるためにだ。

朝一番の代かきを終えて、そう思って事務所へ戻ってきたが、なかなか手ごわい。今日は爽やかな晴天だし、昨日までの適度な雨後の畑の状態が気になって、集中力がどうも微妙らしい。

ちょろいと踏んでいた田植えは、苗のしょぼさから株間を狭めたことによる苗箱の増加をうっかりしていて、50枚植えるのに正味で1時間もかかる。最後の植えまとめでは1時間半かかるし、これに空箱の後片付けや田植え機の清掃と含めると、0.5haで200枚弱に全部で6時間かかる始末。順次の代かきも日課だから畑をかまう時間はほとんど取れず、これはちょっと、ない。

もちろん1人でやっているからであって、女房と2人でやれば1時間以上早く終わる。それでもその差は、わずか1時間ちょっと、なのだ。だから悩む。だから現況では田植えの補佐は女房がいい。

まあしかし、何でもやってみるものだ。経験すれば可能性が広がる。

スタッフがいれば、田植えをすっかり任せればちょうどいい。私は畑の管理ができる。10年以上前にスタッフがいたときはそうだったのよな。当面の天気予報を見よ。大豆の準備を今から毎日フルで進めれば、1週間で種を蒔き終るところまで終わりそうだ。そして間違いなく豊作だろう。

可能性があるってことは、希望だね。純粋にワクワクするよ。

by tanboya3 | 2019-05-29 03:47 | 作業・技術(水稲)

コシヒカリ苗の様子

育苗34日目の今時の苗の状態。
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コシヒカリ苗の様子_b0274329_13310965.jpg
この時期にこんなに育ってないのは、2012年に1度あったっきり。当時は圃場整備後3年目で、まだろくに草も生えないような土だったということも大きかったはず。今はそうではないわけで、それでもちょっとしたことでこういう事態になる。

ちなみに田植えで難儀した記憶はない。床土に山土を使っていたし、そこそこ植えれたのだろう。

ところで、この度の苗の苦戦。これはコシヒカリの話だ。今年はもち米のミコトモチを40枚程度やっていて、これは普通に育っている。今4葉が展開中。

だからこのブログを何らかの参考にしてくれてる人は、そこを差し引いて読んでほしい。コシは育苗もいくらか難しいと聞いている。パンパン状態でシルバーを剥がすのも、前に書いた「徒長を辞さず」という管理も、品種がコシだから、と言えなくもない。ミコトモチなら今年の管理でベストではないか。

いろいろな条件の違いがあるからね。なんでもかんでも差し引いて読まないと甲斐がないよ。


by tanboya3 | 2019-05-17 03:36 | 作業・技術(水稲)
多くの人が誤解していることに、「大半の農作業には決まりきったやり方がある」ということがある。これは一面で当たっている。例えば稲作について、この数十年で流行している化学物質栽培ではかなりマニュアル化が図られいて、決まりきったやり方でやれば大体上手くいく。もっともこの場合の「上手く」というのは、「たくさん採れる」という意味であって、食べ物としての品質面ではその限りではない。

我々のやっているような自然栽培ではこのことはまったく当たらない。田んぼの耕うん一つとってもやり方に悩む。昨日から始めているうちの例で言えば、耕す深さをどうするか、砕土の程度をどうするかということに答えはないし、その前提としてどのトラクターを使うか(ホイール式かクローラ式か)、どのロータリーを使うか、というところから考えないとならない。

今年の田んぼは4.5haで10枚。田んぼの性質によって3種類の耕うん方法に分けたいのだが、中でも借り受けて今年で3年目の田んぼ2.5haに照準を合わせて耕うんすることにした。自然栽培の田んぼもこの中にある。ここは稲わら腐熟の目的で秋にスタブルカルチで軽く起こしてある。今回は田植え後の除草機がスムーズに効果を上げれるように、耕盤の安定を求めてスタブルカルチではなくロータリーですることに。そして暗渠排水の筋を少しでも浅くするためにホイールのトラクターで。となるとトラクターが凸凹で揺れて1度の耕うんだけでは耕盤が安定しない。深さを変えて2回耕うんすることにした。2回目の耕うんの運転席からの眺め。
今年の田んぼの耕うん事情_b0274329_13291223.jpg
昨日耕うんしたばかりのところを、すぐさま今日耕うんしている。普通ならナンセンス。しかし草の程度はすぐさま代かきしてもいいくらいに少ないので、とにかく耕盤を安定させる目的だけでやっている。

忙しい時に2度目の耕うんは気分的に痺れる。だが1枚(50a)で45分。報われるかどうか分からず割く手間に対し、信念で向き合うのだ。

もう一つ、エン麦後の1ha(2枚)も悩ましい。麦後の代かき~田植えには少々技がいる。とりあえず耕うんを1回で済ますか、ここも2回やるか。まだ結論が出ない。


by tanboya3 | 2019-05-09 03:28 | 作業・技術(水稲)

苗代の大失敗

ようやく苗箱を伏せ終わったぞ~。今年はチョロイと期待していたのに、徒労感が半端でない。

といっても、伏せる作業自体は目論見通りに3人で進めてチョロチョロだった。それがこうなってしまった原因はクイックレベラーでの苗床叩き。叩く前の砕土をすっかり忘れていたのだ!!トラックの車検の都合もあったので、今さら後には引けないと試しに突っ込んだら全然床が決まらない・・。余りの初歩的な失敗に天を仰ぐ。急いでレーキを買ってきて3人で均して最悪の状態は免れたが、時間と体力をかなり無駄にしてしまった。

(なんとか誤魔化した苗床。近くで見ると欠陥だらけ。)
苗代の大失敗_b0274329_12011390.jpg

そのせいで初日わずか350枚しか並べられず、2日目が780枚、3日目が230枚。2日目に全部並べることもできたが、トラックの車検の都合で他の作業を入れざるを得なかったため断念。それはシート被覆のタイミングにしわ寄せとして行き、4日目の今朝ようやくシートを被覆して終了。
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しかし並んだ苗箱をみて、床の波うちが気になる。水を張ってみると高いところと低いところの差が3cm(!)これでは失格。苗床に微妙に残る穴ぼことこの高低差により、発芽ムラと生育ムラが避けられないだろう。

もっとも高低差については、私なら微妙な高低を読んで苗箱を踏むのでここまでにはならなかっただろう。今回は女房とトンちゃんが並べる役。トータルに考えてそうせざるを得なかった。
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あと細かい改善点はいくつかあるが、一番はぬかるみ。やっぱり草が生えていない苗代はきついね。来年はオケラ対策の兼ね合いを絶妙に見極めた対策をしてみたい。そのためには秋にスタッフが必要だ。

今回の収穫は、3人いれば1日に1000枚は並べられることが分かったこと。以前書いた(→)が、このことは規模決定の大きな根拠の1つだ。


by tanboya3 | 2019-04-19 20:37 | 作業・技術(水稲)

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