ゴボウの種とキュウリ
いつもならあらかじめ種をシーダーテープに加工してもらって、本線作業の中で蒔いてしまう。しかしこのたびは生き残った1株からわずかに400粒の種しか取れなかったため、今日トンネルの中に潜って1粒ずつ手で蒔いたというわけ。10年近く繋いできた種も、ついにこの400粒だけになってしまった。これらの生育如何では、もう一度購入種で一からやり直しということも覚悟している。
ゴボウの種は半日程度水に浸してから蒔く。今日もいつものようにそうやって蒔こうとしたら、種が濡れていて蒔きにくい。ザルに入れて振り振りしながら表面を乾かしている合間に、家庭菜園に寄ってみた。キュウリがまだ生っていた。これから太ろうとしているのもあれば、まだ花も咲いている。しかし明日の朝の最低気温予報は2度。きっとこれが採り納めだろう。
この時期の夏野菜の畑は、なんとも物悲しい。湿った種のおかげで、久しぶりにしばしぼんやりと風情などを愛でたことだ。
