洪水と共に歩む

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そういえば20周年!

そういえばこの春は、私の農業人生20周年であったことをすっかり忘れていた。目標としていた48歳という私なりの区切りですっかり霞んでしまったようだ。20年前の3月、農業への憧れがつのり、「弥栄農芸学校」へ参加したのが縁で、5月には岡山の香西さんの門をたたいた。まったくの未知の人生を選び、酷い目にも散々会い、20年後にこうやってそれなりにやっていられるんだから実に感慨無量である。

今の農業を始めるまでの助走期間、つまりいわゆる研修期間は6年に及ぶわけだが、スタートが香西さんのところで良かった。香西さんとはもうネタがなくなるくらいに話し込んで、彼の多くを吸収したと思っているが、彼の農業経営の底流には、「どうやったら失敗しないか」というスタンスがあったと思う。それを明に暗に感じて私なりに噛み砕いていくことになるのだが、わざわざ時間を割いて、失敗した人をめぐる3泊4日のツアーに連れて行ってくれたことも、私の中に大きな柱を成さしめたエピソードの中の一つである。

以来、どのような人が成功(継続)して、どのような人が失敗(離農)するのか、という視点で生きてきたといっても言い過ぎではない。それさえ見切ってしまえば、私も一生農業を続けていくことができる、と思うことは、香西イズムに感銘を受けてしまった私にとってはごく自然の成り行きだっただろう。

その後の千葉での5年間に及ぶ自己研修では、多くの農業者や新規就農者に会う機会があった。そのたびにそういう視点で人を見ていると、やはりそれなりにパターンがある。だったらその轍を踏まぬようにすればいい、ということで手法としては後は簡単なことだと言える。

農業をするのは簡単だが、続けるのは難しい。まあ「農業」の代わりに他の言葉を当てはめてもいいのだが、多くの物事がこうなのだということが、多くの人によってあまり意識されていないことを残念に思うことがある。「敵はくたびれ」。私が私の農業を続けていくためのスローガンと言ってもいいが、これは香西氏のパクリである。このブログを欠かさず見ていてくれた香西氏だが、今はその状況になくなっている。本当は第一線におられるときに堂々と感謝を表すべきだったのだろうが、なかなかそうは行かないものだ。同じことは母にも言える。産んで、惜しみなく育ててくれたのだ。そして20年前に農業の道に飛び込むときには大変な苦労をかけてしまった。わずか20年後に、うちの今の取り組みもそうだが、まさか、香西さんも奥さんも、そして母も、こんなことになっていようとは夢にも思わなかった。

こうやって飛び込ん道だが、つくづく素晴らしい道だと思う。この道を自分なりに深めて、次世代へ引き継ぐべく、ジッと進んで行きたい。

by tanboya3 | 2018-06-04 23:39 | 新規就農・起業・研修

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