洪水と共に歩む

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落ち込みからいろいろ考える

意外と、大雨。昨日播種したばかりのゴボウ畑の一角に水が溜まり、トレンチャーによる筋状深耕ならではの負である「落ち込み」が発生したことが痛い。これは以前の写真。
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落ち込みは見た目にはわずかにピンポイントの被害であるが、その前後の(場合によっては十数メートルも)地下が空洞になり、その部分のゴボウが育たなくなる。表面排水の対策をしておけば防げることだが、普通、対策はひと雨を待ってやるので、この度はそのひと雨で落ち込んでしまってどうにもならなかった。言い方を変えれば、そこがひと雨程度で水が溜まるような箇所であるということであり、この度はちょうど枕地に近いため単純にこういう場所はあらかじめ作付けを避けるものだが、この度は何となく作付けをしたみたためこのような結果を招いてしまった。

何となく作付けをした理由というのもあって、畑の状態は少しずつ変わるもので、ここは14年前と7年前にゴボウを作った畑だが、当時はダメでもこの度は行けた、ということだってなくはないのだ。「アレ カラ 7ネン モ タッタ ノ ダカラ」という思いが、これまでの土を変えるべく取ってきた行為に一定の評価を求めた結果であったが、敢え無く失敗に終わったわけだ。

あれだけ平らで広い田津の原は、およそ40年前に圃場整備が為されており、起伏を削って平らに均されたもの。したがって排水や土質の事情は圃場ごとに一様でなく、同じ圃場の中でも大きく異なる場合がほとんどだ。表面上の作付けにおよぶ不具合は、私の腕によって何とかなることも少なくないが、地下深くの原因に由来することなどを根本的に改善することは無理に近い。だからうちのような栽培ではどうしてもゴボウが育たない畑というのはあって、周囲のお百姓さんが土壌消毒剤も含めて化学物質を駆使してまずまず育てていたところだって私には無理。そういうどうしてもゴボウが育たない畑をここ数年で整理したので、一時田津地区で12haも借りていた農地が、今は7ha弱になってしまった。

ゴボウが無理でも、大豆やサトイモは良く育つ。しかし洪水。サトイモは大丈夫と言ってもイノシシ被害の電気柵設置を難しくするので、一定以上の作付けは無理。それで田津は桑茶用の桑の木で守られている。しかし桑茶だって限界があるだろう。

素晴らしいことに、もはや田津に堤防はできない。ではこの農地群をどうするか。無難に、あるいは大胆に、田津農地の行く末を思う。


by tanboya3 | 2018-05-07 23:22 | 作業・技術(ゴボウ)

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