人気ブログランキング | 話題のタグを見る

はんだ牛蒡ブログアーカイブ

tanboya3.exblog.jp
ブログトップ

大事なのは「学ぶセンス」

世の中、どこもかしこも人手不足だそうだが、それは農業の分野も含めて、「職人」なるものと縁のある職種は特にそういう傾向のようである。もっともこれはもう随分前からのことだろう。
 
そういう時代に職人志願の若者は奇特と言うほかない。しかし残念ながら志願をすれば誰でも職人になれるわけでもなく、適性とか努力というものが問われることになる。昔は職人希望者が多く、放っておいても必要な職人が生まれたことだろうが、今は希望者が少ない上に、打たれ弱く忍耐にも乏しい傾向にあるらしい。職人の世界は風前の灯である。
 
そういう、せっかくの若者が腕のいい職人になるためには、どうすればいいのか。昨日書いたようにセンスが大事だということなら、そのセンスを身につければいいということになる。しかし、だ。このあやふやなセンスという代物は一筋縄ではいかない。センスとは何かの行為と引き換えにというような商取引で得られるものではない。これまでの人生も含め、当人の考え方や価値観、もっと大きく「生き様」というようなところからにじみ出てくるものであろう。ということは、もしも自分にセンスが無いということなら、今の自分に何かを積み上げていかねばならないということではあるが、実はそれではダメで、まずは一旦今までの自分を壊さなければならないのではないか。
 
そういうことも含めて、大事なのは「学ぶセンス」だ。学べばいいんだろ、どんな学びだって2、3は得るものがあるさ、では全然ダメ。「今までの自分」に2、3の知識や技術を上乗せしたところで何の足しにもなっていないことが分かるかどうか。学び方にセンスのある人は、今は職人としてのセンス自体がなくても、自分の根本を作りかえて行くことができる。視点が変わる相乗効果で、自然と100や200が入ってくる。そしてセンスが磨かれていく。
 
ほとんどの若者に言いたいことは、まずは「センス本体」がないことは諦めたい。ここをまず認められるかどうか。それができたら、次に「学ぶセンス」の有無を問う。これがないということなら、いつまでもセンス本体が身につかないから、ここを鍛えなければならない。
 
一見古いように見える、従来なされていた修業風景は、この「学ぶセンス」を身につけるものであった。言い換えて、「人間改造」。目指す修得はこの1点のみだ。技術を学ぶことが本質ではない。というか必要でもない。そんなものは後で勝手についてくる。


by tanboya3 | 2017-04-04 02:54 | 新規就農・起業・研修

およそ月1回更新。日々のブログは、http://handa-shizensaibai.com          


by tanboya3