秋蒔きゴボウの収穫が32%終わった。
今掘っている圃場は、3年前にゴボウが長すぎて専用収穫機では歯が立たずユンボでチンタラ掘って、体は壊すは品質は落とすは、と偉い目に遭った圃場。
今回は同じ轍は踏まず!という決心の下、合わせ技での管理を実施。
その1。播種前にかけるトレンチャーの耕深を110cmから90cm程度へと浅くしてみた。これについては評価が分かれて、深いほうが抜けやすくなるのではという人もいる。
その2。元肥を振った。2009年から一切の肥料も堆肥も入れていない圃場であったが、肥気のある圃場のゴボウは長さが短めになるという経験から、肥料を振れば短くなるだろうと。ただしこれには悩んだ。せっかく生命力が強い栽培が可能なのに、あえて肥料を振って弱めるのだから。しかし理想(すべての圃場で自然栽培にすること)を求めるのはもう10年先でいいだろうという判断。
その3。圃場の土が湿っているときに収穫するようにしている。秋蒔きの圃場はもう1枚あるのだが、そこは土が重いためゴボウは難なく抜ける。晴れが続いて土が乾いていればこちらを掘り、雨の翌日などは今の砂地の方を掘るというやりくり。最近は雨が多いので、ここ数日はずっと今の圃場を掘っている。本当はゴボウが太く育っていてかつ洪水時に冠水しやすいもう1枚の圃場を先に掘りたいのだが、これは賭けである。
その4。専用収穫期の作業速度を大幅に落としてみている。明らかに遅くしたほうがよく抜けるが、抜けないときは遅くしても抜けないからこれは補足程度のこと。
これらの結果なのかどうなのか。今年は今のところ95%くらい抜けていてホッとしている。残りの5%は後日ユンボで掘る予定。