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はんだ牛蒡ブログアーカイブ

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私の修業話(その1)

私の修業の話。いつか書こう書こうと思いつつ。

私の場合、改まった目的でどこかの職人に弟子入りしたわけではない。修業の場はこれまでときどき触れてきた学生時代の造園のバイトである。

時はバブル。バイトには困らず、フリーターが一番金持ちという時代。先輩の紹介で応援要員で造園会社へ単発のアルバイトに行った。その日は記憶にないくらいに淡々と過ぎた。

後日、今度は仕事をやらせて欲しいと自分で直接電話をしたら、「君は使えないからいいよ。」と言って断られた。悔しくて数日後また電話をした。「あんた、誰?」といって電話を切られた。

悔しかった。バイトは星の数ほどあるさ、と気持ちを切り替えようとしてみたが、悔しさが消えることはない。しつこく食い下がるべきかどうか。でも何か惨め。電話の前で腕を組んで悩む日が何日も続いた。

そして悩みくたびれてまた電話をした。「もう1回だけでいいから仕事をさせてください!」許しが出た。

2回目のバイトは親方と2人きり。散々だった。「お前の親父が土方で苦労してきたという割には、何でお前はそんなにダメなんだ。」「近頃の学生はダメになったねえ。よくこれまで生きてこれたな。」「お前に給料払うのはもったいないよ。」・・・吐き捨てるように言われ続ける。ぬくぬくと育ってきた当時の私には免疫などなく、気持ちはどんぞこにまで落ちた。しかしその日は見返してやりたいから来たのであって、ひたすら「はい」「すみません」と耐えて踏みとどまる。その態度がわずかに認められたのかどうか、「またやりたきゃ使ってやるよ。」と週に1~2日通うことを認められた。

若干20歳の秋。続く。

by tanboya3 | 2014-03-17 12:24 | 新規就農・起業・研修

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