一番の経営的課題
洪水といういつもの心配。想像できない人が多いだろうが、畑がすべて川の底に沈んでしまう。今の農業を始めてからは、2006年と2010年にこのサイズの洪水が来た。それ以前も頻繁に来ているし、これからも間違いなく来続ける。
来るときは大体7月半ば、つまり梅雨の末期。その頃には作物やら雑草を生やしているように管理しているので表土が守られるが、今の時期は大豆と緑肥の作付け準備のため、畑を耕うんしていてきれいな状態。もし今洪水が来たら、流れの強いところでは表土が流されて数年は不毛の地と化してしまう。
雨が続けば畑に入れなくて草に負けてしまうなど、心配事はたくさんあるが、何でもいいからとにかく洪水だけは来ないでくれと祈るばかり。
しかし「洪水との共存」を一生のテーマにしている。本当は、洪水が来たっていいよ、というところまで、作付や管理方法を詰めなければいけない。実は6月繁忙期の今後の工夫の中に、このことは大いに関係している。こういう視点をも持ってして、6月繁忙期の軽減ということを考えなければならないのだ。
そこにさらに、土づくりを「ちゃんとやる」という視点。具体的には緑肥の作付け。ここまで加味すると、実際には途方に暮れている。ちょっと無理かな、となっている。
「リスク回避」の洪水問題、「持続性」の6月繁忙期問題。「投資」のちゃんとやる問題。これら3つのバランスを上手に取るということが、まずは乗り越えなければならない、うちの今の一番大きな経営的課題である。