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はんだ牛蒡ブログアーカイブ

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6月繁忙期の展望

また6月が来る・・・。

私にとって6月というのは恐怖である。繁忙期も度が過ぎて、「殺人的だ」などと言っている。

メインの作業は、田植えや田植え後の除草、大麦の収穫~乾燥・調整、大豆の播種、大豆の土寄せ、緑肥の播種。ここに、春まきゴボウの管理やニンジンの花の世話、秋まきゴボウの出荷の準備、圃場内外の草刈り、空き圃場の耕うんなどが入ってくる。全てを短期間でやらなくてはいけない。書いているだけで気分が悪くなってきた。

毎年どうやって凌いでいるか記憶がない。それで日報やブログなどを見てみるのだが、おお、こんなに頑張ったのか!と昨年の自分に驚くばかりである。毎年この繰り返し。もっとも凌いでいるのは表面上ばかりであって、実質は手が回っていないので経営的なマイナスを発生させている。例えば昨年なら田んぼの除草。やろうとして除草機を回送して田んぼの入り口にスタンバイまでしたのに、結局手が回らなくて一度も運転せずにシーズンを終えた。結果は推して知るべし。

こうなってしまったのは、ある時期に大豆の面積を増やして、大麦の栽培を始めたため。大豆は以前は転作目的で1ha前後のものだったが、この2年は農地を守るために積極的に5~6haに増やした。大麦は、入れてきた畑の肥料を抜くためには必要なものだと考えて導入。もっとも大豆の拡大も大麦も、やさか共同農場さんがやってくれと言われるから意気に感じて始めた、ということの方が大きいかもしれない。農業をやっていくためには人どうしの繋がりは大切なこと。時には私の力不足でひどいことになったりもしたけれど、こういう成り行きは大事にして、すぐに無理だと決めつけたくはない。

で、殺人的な繁忙期を招くというひどい目にあっているわけだが、ここは私が一皮むくことで解決が可能なのではないかと「今のところは」考えている次第。力不足の私の1年や2年の努力など大したことではない。どんなことでも、5年くらいは粘ってみないと糸口が見つからない。そうやって悩んでいる矢先に、自民党のバラマキ政策で機械が1台導入できそうなことになっている。実現すれば播種が大幅に時短される。バラマキで言えば、昨年のうちの決算は初の黒字だったが、民主党のバラマキで大幅な黒字になった。経営を開始してようやくまだ10年目である。農地と規模と販売と労働力のマッチングを模索している段階では、どうせばら撒かれるお金ならばありがたく使わせてもらいたい。「不自然な」過渡期には不自然な無駄やムラや無理もする。そうやって自然な経営を目指していく。必ず実現するはずという誇りと自信を持って、こういうことで今はいいと考えている。
by tanboya3 | 2013-05-23 13:13 | 経営(作型・作付け体系)

およそ月1回更新。日々のブログは、http://handa-shizensaibai.com          


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