洪水と共に歩む

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研修が難しい側面

最近、あちこちの修行や研修の様子などを聞く機会があった。こういうネタはいつ聞いてもワクワクする。私も若いころは一方的に研修に望む立場であったのが、まだまだ若いのではあるがいつのまにか受け入れる立場になってしまった。これまでに雇用研修で6人、独立就農研修で2人を受け入れたことになる。

以前からではあったが、このたびも改めて感じたこと。研修生の生活費や研修費の助成を公的機関から受ける場合、思うような接し方で研修ができないということがある。こちらはいずれその子がモノになるように考えて接することになるが、そうすれば、10人が来て8人が去る、晴れて2人がものになる、というようなことに往々にして、なる。これはある意味健全な研修のあり方だ。つまらぬことで辞めてしまう子はどうせ10年30年と継続はしないのだから、今のうちにやめた方が本人も周囲も傷が少なくてすむ。

ところが助成を受けているとそういうことはあまり許されない。研修を受け始めた以上は、無事に研修を終えさせろ、やめられてしまうほど厳しくするなということになる。研修を終えることや、とりあえず就農させることが第一義なのである。

そしてこの「厳しく」の程度が研修を受ける子によってピンからキリで戸惑う。以前いたある子は、遅刻はする、嘘はつきまくる、作業中に携帯ばかりして怠ける、・・・そんなことばかりで、叱ったら翌日からは出社しない、そしてやめると言い出した。まあさすがに仕方がないな、と思っていたら、「反田は厳しいから仕方がないよ」とある人がその子に言ったということを風の便りで聞いた。

こういうことを聞くと、もはや諦めの境地。私はどうでもいいのだが、私が特別で他の人はもっと優しい、とその子が考えてしまうだろう。その子のためにならない。思い悩んでくじけそうな人に、「親方を信頼して着いていけ、もう少し頑張れ。」と励ますのが、修行や研修を受けている人に対しての正しい接し方であるはずだが、現代人はこういうところがだらしない。しかし人には立場や職務ということもあからある程度は仕方がないのだが。

これまでに合計7人を受け入れて今誰も残っていない事実から、とある業界では「反田は人を育てるのが下手だ」ということになっていると、もうずいぶん前に聞いている。今書いたような理由から仕方がないとは思っている。まあ、私は私の立場でできることをやるしかないのだ。

かなり問題があった子だったが、やめさせた1人の子からは、今でも時々メールが来る。こないだのは「今になって思えばこれまでの上司で一番自分のことを考えてくれたのは反田さんだった。」などとよこしてきたので、そう思えるようになれたことは嬉しくはあったが、相変わらず上司批判をしているうちは全然ダメ、オメーは相変わらずバカだなあ、ということを返信しておいた。成功する子はすぐにわかってくれるが、最悪でも後で振り返って意味が分かる、私らはそういうつもりで研修をやっている。
by tanboya3 | 2013-04-24 11:57 | 新規就農・起業・研修

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