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はんだ牛蒡ブログアーカイブ

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震災と「茹でガエル」

時間が経てば経つほど被害の大きさが分ってくる。阪神大震災のときも、初めはコンビニの商品が倒れている映像程度だったが、結局5千人を超える死者となった。今回だって私が初めて聞いたときは死者が千人などと言っていたもので、よもや阪神を下回ることはあるまい、とは思ってはいたが、まさかこれほどとは。どうも万単位になりそうだという。

昨日は掛け値なしの日和の中、日本海を一望できる山のてっぺんへ車で行き、家族3人で穏やかなひと時を過ごした。今日は朝からくん炭を焼いて、トンネルの草取り。被災地は地獄というのに、不思議な気持ちだ。これでいいのか、などと思わなくもないが、ボールばかりに人が群がる「へぼ」サッカーでは試合にはならない。自分の持ち場を守るということ、などと考えながら時間を過ごしている。

自分が大学生であったら、学業なんて少々どうでもいい、すっとんで行って何かをやりたいなどと思うだろう。もっとも被災直後の今の段階では邪魔になるだけであろうが、サバイバル的なことに感心があったので、何かしらの役には立てることだろう。

などという非現実の妄想には意味がない。募金などに応えるくらいのことはできるとして、食っていくために日々を粛々と過ごしていくしかない。

3・11はこの国の価値観を変える1日になるだろう、と言っている評論家だったかがいたが、私もそう思う。価値観は変わらなければならない。災害列島に住まう日本国民にとっての幸福とは何か。人はどう生きるべきか。国家は何をすべきか。被災する直前まで、カンカンガクガクやっていたことは何だったのか。1人1人が抱いていた「奇妙な拘り」は何だったのか。

今日草取りをしていて思った。現代人は石油がなければ現代社会をは生きてはいけない。うちの経営も然りで石油への依存度はいくらか増しているかもしれない。近年苦しんでいる草との戦いは、ビニールマルチの導入で解決を図る傾向になってきている。来年のトンネルの雑草対策にもビニールの導入を考えているところ。

私の子孫らの頃には、石油はどうなっているのか。ビニールマルチなど安価に手に入るものだろうか。どんなに工夫と苦労をして栽培技術を確立したって、後の私の子孫らが、例えばこのブログなどを見た時、「先祖は何をやっていたんだろうねえ。」などということになりかねない。私が粋がってやったところで、所詮は「茹で蛙」。子孫がブログを閉じて曰く、「ご先祖さん、アンタはただの茹で蛙よ。」

じゃあ私はどう生きていけばいいのか。とりあえず追われる今の日々を何とか生きるということ。しかしこの命題を人生をかけて考えていくということ。蛙の私は、取りあえず鍋の側面に張り付くために、外側に向かって泳いでみるということ。
by tanboya3 | 2011-03-14 10:42 | 生き方

およそ月1回更新。日々のブログは、http://handa-shizensaibai.com          


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