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はんだ牛蒡ブログアーカイブ

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暴風の被害で最高の気づき

直立歩行すらままならないという暴風の中、昨日は早朝からトンネルを守るための5時間の戦い。土は凍ってカチカチだし、雪混じりの風は痛いし、呼吸が楽でないし、散々の環境。
 
現場に駆けつけたときは一部で裾が緩んでビニールがバタついている程度だったので何とかなるなと思ったが、補強を急ぐ中、次々と他の箇所が緩んでいって、結局あれよあれよとその圃場すべての6棟が緩んでしまった。補強さえすればビニールが飛ばされるという最悪の事態にはならないにしても、これだけのものを後日修復するのは骨が折れる。やっちまったな~という後悔。
 
そして同時にそのときの絶望というものがあって、別の圃場に18棟あるのだが、一番丈夫と思っていたこの6棟がやられたのだから、その18棟はもうただでは済んでいまいと思ったのだ。一体何の試練か。夢なら覚めてくれ。そんな思いも抱きつつ正気を維持。さあ急いでそこへ向かわねばならないが、さすがに疲れた、諦めでのんきに自販機まで行ってお茶を一本。無残な姿を見ながらお茶をすすろうと、その圃場へ。
 
そしたら何と何と、1棟は緩みかけているが残り17棟はまったく動じていないではないか!地獄から天国へ。夢から現実へ。お茶なんて買ってる場合ではなかったぞ~と急に元気が出て、急いで1棟の補強を。やっているうちにさらに1棟が緩んでしまったが、残りは無事で済んだ。
 
大変な目に遭ったが、このたびのことでトンネルの強度の課題が思いがけず解決したと思われる。この課題については過去にも何度も書いてきたが、省力と強度の二兎を得るための試行錯誤を何年もかけてやってきた。そして近年、決定打がなく。
 
が、このたびの圃場間でのこの差。例年弱い砂地の圃場でビクともしなかったという事実。違ったのはビニールを張る行程でのちょっとしたこと。裾を土で押さえる箇所とマイカ線締めする箇所を計画的にやったということ。たったそれだけのこと。どう思い返しても違いはこの1点のみ。手間も労力も変わらない。
 
あらかじめ補強していたらこのことは発見できなかったかもしれない。また地元の皆さんのトンネルの類が壊滅の今回の暴風の中で巌として生き残ったのだから、あと一行程の補強さえ時間をみて進めておけば今後も恒久的な強度が期待できるだろう。
 
また「来たなー」という快感。まだまだ来るぞ、きっと。

by tanboya3 | 2014-12-18 06:57 | 作業・技術(ゴボウ)

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