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フヌケの不安

今年の正月はのんびりと過ごしている。正月をのんびりと過ごしたのは昨年が初めてで、これで2年連続ということになる。そのときの気持ちなどがブログから読み取れて、ブログというのはこういうときに面白い。

今年ののんびりの特徴は、とにかく「フヌケ」ということ。あれをやらなきゃ、ということがたくさんあるのだが、ついゴロゴロとしてまったく何にもやらないといった感じ。

年末には「フヌケの勧め」などと書いたが、このフヌケの状態に対し何の危機感ももっていないのはまだこの数年来のことである。梅の花の咲くころには必ず体が動き出す。そしてじっとしていられなくなる。危機感がないのはその「実績」があるからこそだ。

フヌケの不安というのは、誰しも持っているものと思う。振り返れば学生時代、社会を垣間見るたびに、仕事が「できない」人や評価の低い人、頑張る気はあるけれど出来ない人、などに触れる機会があり、自分もこうだったらどうしよう、という不安をちょくちょく抱いたものだった。

家業の建設業に戻ったときは、自営業者特有の不安が輪をかけた。経営サイドにいれば、責任は重いが、時間的には比較的自由。うまく怠けようと思えばいくらでも怠けられる。そんな若さで自分の弱さに引きずられて怠け癖でもついたら到底経営を引き継ぐ才覚など身に付かないわけで、そうならないように必死で自制に力んでいた。

百姓の道に飛び込んでからは、時間の自由で身を滅ぼしているなという人を良く見てきた。朝が起きれない、仕事に飽きて休んでばかりいる、遊んでばかりいる、そのため経営が思わしくない、ついに離農する。

経営者の口からはあまり聞かないようなネタだが、こうならないようにするために、世の中の経営者は自分を律することに努力している。経営者になりたくてもなれない人の弱点は意外とこういうところにある。そして必要な努力の程度は人によって差がある、ということの理解も浅い。

私などは、フヌケの恐怖をずっと抱いてきながら、それは取り越し苦労で、そんな心配はなかったしそれほどの努力をしてきていないのではないか。朝寝坊や昼真っからじっと寝ていることなどは、どうも落ちつかない。寝ているのはあまり好きではない。時間がもったいないという感覚。常に何か物事を前に進めることをやりたくなってしまう。性分なのだろう。先日話した経営者の後とりも同様のことを言っていた。経営者には明らかにこういう人が多い気がする。

私の場合は両親を見てきたということが何よりも大きいだろう。ありがたいことだ。


このたびのフヌケ。休むことは仕事の一環だと思って、努めてやっている。女房も協力してくれて、休め休めと言ってくれる。私が家でゴロゴロして、女房が草取りマラソンをしていたりする。しかし本当に心配していない。どうせまたバカみたいに動きたくなる。体重も増えた。来週くらいからボチボチ動くつもりではいる。
by tanboya3 | 2014-01-04 15:31 | 新規就農・起業・研修

およそ月1回更新。日々のブログは、http://handa-shizensaibai.com          


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