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はんだ牛蒡ブログアーカイブ

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習うより慣れろ?

「習うより慣れろ」という言葉を久しぶりに聞いた。これは結構困った言い回しで私は嫌いだ。

この意味は、「物事は人から習うよりも実際に経験して慣れたほうがよく覚えられる。」だそうだ。まあそういう場合も時にはあるかも知れないが、農作業などの仕事を覚える過程で、これほど「誤解」されやすい迷惑なものはない。

職人としての修行の過程で一番大切なのは何か。それは「倣う(ならう)」ということ。仕事を覚えるために、1にも2にも倣うのだ。見よう見真似で「真似」をする、見て盗む。簡単なようで難しい。あれおかしいな、同じように出来ないぞ。そこでムキになって無理をしてあくまで「真似」を追求する。大事なのはムキになって無理をするということ。そのうち体が出来て無駄が分かってコツをつかんで上達する。もしかすると自分なりの工夫も見つかって親方より上手になる。これが実は「習う」ということなのだ。

いつまでたっても「真似」が出来ない人は何も上達しない。それほど「真似」が出来るかどうかということは大事なことだ。そんなにムキにならなくても一生懸命まじめにやっていればそのうち上達する、などというのは幻想に過ぎない。こう思ったら最後だ。「習うより慣れろ」とうのはそんな諦めの都合の良い解釈に用いられている場合が実は多い。本人が意識していないだけでね。

このことに気付くか、気付かないか。気付いて頑張ったとして、どこまでムキになってやり続けられるか。ここで将来食っていけるかいけないかが決る。これまで受け入れてきた若者を見てきて、多くが歯がゆくて仕方がない。
by tanboya3 | 2008-08-15 06:05 | 新規就農・起業・研修

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